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お酒の小話

お酒の小話ビールのおいしい季節がやってきました。そこでビールをよりおいしく、健康的に飲み続けられるよう、飲み方について考えてみることにしましょう。

冷やしすぎると泡立ちが悪く寒冷混濁を起こし、風味を損う

世界の醸造酒の中でも代表的なものにワイン、ビール、清酒がありますが、本質的には身体を冷やす性質(冷効果▼)がある酒類にもその効果の強弱はさまざまです。

相対的に蒸留酒と比べると、身体を冷やす効果はゆるやかですが、ワイン、ビール、清酒を比べると、ビールはその中では中間的な位置づけになります(ワインよりは身体を冷やす効果が弱いが清酒よりも冷やす効果が強い)。もちろん飲用温度にも関係します。

真夏日であっても身体を必要以上に冷やしすぎるのはよくありませんし、ビールの味を損ねてしまいます。適温以下になると泡立ちが悪くなり、タンパク質や炭水化物などの成分が結合する寒冷混濁を起こしやすく、風味も落ちます。

季節や好みによって差はありますが、6〜8℃位が適温です(ヨーロッパでは室温で飲むビールがあるほどです)。アペタイザーとして食欲増進のために飲むビールはなおさらです。ガス圧の低い、あまり強く冷やしていない、アルコール分の高くないタイプを、量を少なめに飲むのがよろしいでしょう。また、麦汁濃度の濃いビールの方が冷効果がゆるやかなことも覚えておきたいですね。

「ビールは利尿作用が強いので太らない?」

水分、冷却、泡はすべて陰(▼)要素ですから、適量のビールには利尿(余分な水分▼の抽出)効果を期待できます。
しかし、陰性の意志にはモノを膨らます作用がありますから、過剰の摂取は逆に水分の排出を止めてしまうのです。その理由は肝臓の糸球体の構造にあります。この糸球体にある微細な穴は通常水分子や古塩の分子は通過させるのですが、蛋白質のような大きな分子は通ることのできない大きさになっています。したがって大量のビール摂取はこの糸球体を緩め、膨らませてしまい、結果的に糸球体の小穴を小さくし、あるいは塞いでしまいます。そうなると利尿作用どころではありません。
想像のごとく反対に身体にはムクミとなってあらわれてしまいます。

適温・適量を守って、麦汁の多いビールをゆっくりと味わうことが永く飲み続けられる、身体にやさしいビール愛飲法と言えるでしょう。(貝原益軒「養生訓」より抜粋)

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